当協会においては徳島県教育委員会との連携のもと、会員の協力により支援学校の生徒の皆さんの就業体験の受入れを毎年行っています。新型コロナウイルス感染症が蔓延している期間は感染拡大防止のため、中止や縮小を余儀なくされていましたが、令和5年5月から第5類に位置付けられたことにより従来の受入れが可能となりました。
この就業体験は支援学校の高等部の生徒の皆さんが、就労に向けた多様な経験を積むことができるよう、2週間程度の期間、実際の職場で働きながら学び、将来の就労に繋げていく事が目的となっています。
支援学校においては、日頃から担当の教員が生徒に清掃道具の使い方等を指導して頂いており、各会員においてどのように指導、教育するか、どのように理解してもらうかを現場で工夫をしながら実施しているところです。
今回、徳島県庁において国府支援学校の生徒を令和6年1月22日(月)~ 1月31日(水)まで8日間、廊下清掃・階段清掃・トイレ清掃・湯沸室清掃の就業体験について、指導した内容を報告いたします。
この生徒は非常に元気がありハキハキして、挨拶もよくするとともに、疑問に思った事はすぐに質問し、回答するとすぐに理解をすることができていました。
特に指導したことは、現場の危険箇所を把握し、その対応をできることについてであり、これは実践能力の向上につながるため非常に重要なことです。このため、非常に長い廊下では、各部屋から人の出入りを気に掛けながら、階段についても利用する方が滑らないよう安全性を考えたモップの湿り具合等を丁寧に指導しました。また、トイレ・湯沸室清掃については、スピードの要求と綺麗に仕上げて快適に使用していただく、品質向上を目指すことを指導するなど、様々な経験をしてもらいました。
就業体験終了後、本人から当社に手紙を頂き、就業体験は非常に良い経験ができたとの感想をいただきました。就業体験は、学校で学ぶ事以上に、本人にとって良い経験ができるため、就労に向けた取り組みにも活かせると思います。
今回体験された生徒、担当の先生、本当にお疲れ様でした。今後の活躍をご期待するとともに、さらにビルメンテナンス業務への意欲と理解を深めていただきたいと思います。
今年度、就業体験を受け入れていただきました協会員の皆様にお礼申し上げるとともに、引き続きご協力いただきますよう、よろしくお願いします。
徳島ビルメンテナンス協会 青年部 部会長 竹田詩朗
( 株式会社 徳島四国ダイケン )
徳島ビルメンテナンス協会 事務局