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精神・発達障害者しごとサポーター養成講座

徳島県(労働雇用戦略課)は、このたび、新規事業として徳島労働局と連携し、「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」を開催しました。この講座の狙いについて、少し長くなりますが、使用されたテキストの「はじめに」を引用する形でご紹介します。

近年、障害者の就職への意識の高まりと共に、企業における障害者雇用の取り組みが進む中、精神障害および発達障害(以下、「精神・発達障害」という。)のある労働者も増加しています。
しかしながら、精神・発達障害者の職場定着は、必ずしも順調ではありません。職場定着に至らない要因は一人ひとり様々ですが、障害があっても、その特性を踏まえ、希望や能力、適性に応じて活躍できることが普通の社会、障害者とともに働くことが当たり前の社会を目指していく必要があります。職場でこれを実現するため、精神・発達障害者の同僚である皆さまに、精神・発達障害について正しい知識と理解を持って、精神・発達障害者を温かく見守り、支援する応援者=「精神・発達障害者しごとサポーター」となっていただけるよう、本講座を開催いたしました。
 

  1. 開催日時・場所
    • 平成29年10月27日(金)13:30~ 徳島県職員会館
    • 平成29年11月2日(木)13:30~ 南部総合県民局 阿南庁舎
    • 平成29年11月10日(金)13:30~ 西部総合県民局 美馬庁舎
  2. 内 容
    • 精神障害の種類、発達障害の種類
    • 精神障害の特性、発達障害の特性
    • 共に働く上での留意事項(コミュニケーション方法)等について

当協会としても、障がい者の就労を進めていくためには、しごとの現場を預かる担当者(特に管理責任者)が障害の特性を理解することが大切との認識に立ち、研修会を実施してきた経緯もあり、日頃の活動の方向と合致しているので、会員の皆さんに呼びかけました。
講座では、精神・発達障害の基礎知識や一緒に働くための配慮などを短時間に学ぶことができるよう、丁寧に編纂されたテキスト(仕事場で想定されるシーンとその対応策の提示を基本に構成)をもとに進められました。優れた試みですので、改善工夫する点があるのであれば、ご検討され、着実に根付いていくことを期待致しております。

【平成29年10月28日(土)徳島新聞朝刊より】